退職届の本文は書き終えた。あとは封筒に「退職届」と書くだけ——ここで「このペンでにじまないか」「表と裏に何を書くのか」で手が止まる人が多いようです。この記事は封筒に書くときのペン選びと書き方だけに絞って整理します。本文用紙のペンについては別の記事にまとめています。
- 封筒に向くペン、向かないペン
- 表書き「退職届」と裏面の部署名・氏名の書き方
- にじませない・書き損じないためのコツ
- 郵送するときの「退職届在中」と赤ペン
結論:黒の油性ボールペンか筆ペン。ゲル・水性は避けたほうが無難
封筒に書くペンは、黒の油性ボールペン(0.7〜1.0mm程度)か、黒の筆ペンが無難です。
本文用紙ならゲルインクでも問題ありませんが、封筒では事情が少し違います。
- 退職届に使う白無地の二重封筒は、コピー用紙より紙の繊維が粗く厚いため、水分の多いインクはにじみやすく、乾くのも遅い
- 表書きの「退職届」は本文より大きな文字になるので、細いペンでは線が弱く見える
- 封をしたあとに手で持つので、乾ききっていないインクがこすれて汚れることがある
油性ボールペンは乾きが早く、にじみにくい。筆ペンは大きな文字がきれいに見える。この2つが封筒向きなのはそのためです。こすると消えるボールペン、鉛筆、シャープペンシルは本文と同じ理由で使いません。
封筒に使えるペン/避けたいペン
| 筆記具 | 封筒での可否 | 理由 |
|---|---|---|
| 油性ボールペン(黒・0.7〜1.0mm) | ○ | 乾きが早く、にじまない。最も無難 |
| 筆ペン(黒) | ○ | 表書きの大きな文字がきれいに見える |
| ゲルインクボールペン(黒) | △ | 書けるが乾きが遅く、こすれやすい。乾くまで触らない |
| 水性サインペン(黒) | △ | 封筒の紙質によってはにじむ。試し書きしてから |
| 万年筆(黒) | △ | 紙質次第でにじむ。裏に試し書きを |
| こすると消えるボールペン | × | 高温で文字が消えることがある |
| 鉛筆・シャープペンシル | × | こすれて消える |
| 油性マジック(太字) | × | 文字がつぶれ、裏まで染みる |
迷ったら封筒の裏で試し書き
封筒はセット売りが多いので、1枚を試し書き用にしても損はありません。同じペンでも封筒の紙質でにじみ方が変わります。本番の封筒に書く前に、予備の封筒の隅に一文字書いて10秒待つ。それだけで失敗がかなり減ります。
本文と封筒のペンを揃える必要はあるか
同じペンで書くと統一感は出ますが、必須ではありません。本文は0.5mm、封筒は0.7mmや筆ペン、というように文字の大きさに合わせて変えるほうが読みやすいこともあります。色だけは黒で揃えてください。
封筒の表と裏に何を書くか
表面(手渡しの場合)
中央に、縦書きで「退職届」と書きます。退職願なら「退職願」です。手渡しの場合、宛名は書きません。上下の余白を均等にとり、本文よりひとまわり大きな文字で、中央に置くと整って見えます。
裏面
左下に、所属部署と氏名を縦書きで書きます。部署名を右、氏名をその左に、少し下げて書くのが一般的です。日付は本文に書いてあるので、封筒には不要です。
封をするかどうか
手渡しなら、のり付けせずに封筒のふたを折るだけで構いません。受け取った側が中身をすぐ確認できるからです。封をした場合は、ふたの中央に「〆」を書きます。〆も表書きと同じ黒のペンで書きます。
文字の位置を決めてから書く
「退職届」の3文字は、中央からずれると目立ちます。薄く鉛筆で中心線と文字の上下位置のあたりを付けてからペンで清書し、乾いてから消しゴムで消す方法があります。鉛筆の線は消せば残らないので、この使い方に限れば問題ありません。
にじませない・書き損じないためのコツ
- 書いたら乾くまで触らない。油性でも封筒の表面に少しインクが残ります。ゲルインクや筆ペンなら1〜2分は置いてください
- 下に硬い板を敷く。柔らかいものの上で書くと、二重封筒の内側の紙にペン先が沈んで線がよれます
- 先に用紙を入れない。中身を入れた状態で書くと、用紙に筆圧の跡が付きます。封筒に書き終えてから用紙を入れます
- 書き損じたら新しい封筒に。修正液・修正テープ・二重線は使いません。予備の封筒があるので書き直すほうが早いです
郵送するとき:宛名と「退職届在中」
郵送する場合だけ、表面の書き方が変わります。
- 表面に、会社の住所・会社名・部署名・担当者名(○○様)を書く。担当者が分からなければ「人事部御中」のように部署宛にする
- 表面の左下に赤いペンで「退職届在中」と書き、定規で四角く囲む
- 裏面に、自分の住所と氏名を書く
- 退職届の封筒はのり付けして「〆」を書き、それをさらに一回り大きい郵送用の封筒に入れる
「退職届在中」は中身を知らせる表示なので、赤の油性ボールペンか赤のサインペンで構いません。本文や表書きは黒、在中表示だけ赤、と分けて覚えておけば迷いません。
郵送での提出が認められるかどうかは会社によります。就業規則で提出方法が決まっている場合はそちらが優先です。郵送するなら、事前に人事へ連絡し、追跡できる方法(特定記録や簡易書留など)で送ると安心です。
よくある質問
退職届の封筒はどのペンで書けばいいですか?
黒の油性ボールペン(0.7〜1.0mm程度)か、黒の筆ペンが無難です。封筒はコピー用紙より紙の繊維が粗く、ゲルインクや水性ペンはにじんだり乾きが遅かったりします。こすると消えるボールペンは会社が保管する書類に向かないため使いません。
封筒と中の用紙は同じペンで書くべきですか?
同じペンで書くと統一感が出ますが、必須ではありません。封筒の表書きは文字が大きいため、本文より少し太めのペンや筆ペンを使うほうが読みやすくなることもあります。色は本文・封筒とも黒で揃えてください。
封筒の表書きに「退職届」以外に書くことはありますか?
手渡しの場合は、表面の中央に「退職届」(退職願なら「退職願」)と書くだけで、宛名は不要です。裏面の左下に所属部署と氏名を書きます。郵送する場合は表面に会社の住所・会社名・部署名・担当者名を書き、左下に赤で「退職届在中」と添えます。
封筒を書き損じたらどうすればいいですか?
修正液や二重線で直さず、新しい封筒に書き直してください。白無地の二重封筒は数枚セットで売られていることが多いので、予備が手元にあるはずです。書き損じが心配なら、薄く鉛筆で位置のあたりを付けてから清書し、乾いたあとに消しゴムで消す方法もあります。
「退職届在中」は赤いペンで書いていいですか?
はい、郵送するときの「退職届在中」は赤の油性ボールペンか赤のサインペンで書き、定規で四角く囲むのが一般的です。これは中身を知らせるための表示なので、本文や表書きと違って赤で構いません。手渡しの場合は書きません。
まとめ
- 封筒は黒の油性ボールペン(0.7〜1.0mm)か筆ペン。ゲル・水性・万年筆は紙質によってにじむ
- こすると消えるボールペン、鉛筆、太いマジックは使わない
- 本番前に予備の封筒で試し書きをする
- 表面は中央に縦書きで「退職届」、裏面は左下に部署名と氏名
- 手渡しなら宛名は不要、封も折るだけでよい。封をしたら「〆」
- 乾くまで触らない、硬い板を敷く、用紙を入れる前に書く
- 書き損じたら新しい封筒に。修正液は使わない
- 郵送時だけ宛名を書き、左下に赤で「退職届在中」
封筒の準備ができたら、残るのは中身です。文面がまだなら、氏名・会社名・日付を入れるだけで一般的な書式の退職願・退職届が作れます。無料・登録不要です。
入力した氏名や会社名は端末の中だけで処理され、外部への送信・保存は行いません。
あわせて読みたい
退職の前後に確認しておきたいこと
- 退職金手取りシミュレーター — 退職金の額面から、税金を差し引いた手取りの目安を計算できます
- 給付金・補助金診断 — 退職後に使える可能性のある給付金を5問で確認できます
- 転職エージェント診断 — 次の仕事を考えている場合の相談先を診断できます