退職届を用意しようとして最初に迷うのが、手書きにすべきかパソコンで作ってよいか、という点です。「手書きが常識」と書かれている記事もあれば「どちらでもいい」と書かれている記事もあり、かえって判断に困ります。この記事では、決まりがあるところと、ないところを分けて整理しました。
- 法律上の決まりはあるのか
- 会社の指定はどこで確認すればいいか
- パソコンで作る場合に署名と押印がいる理由
- 用紙・ペンの色・縦書きと横書きの選び方
結論:どちらでも構わない。ただし会社の指定が最優先
法律上、退職届を手書きで作成しなければならないという決まりはありません。パソコンで作成したものも有効です。
ただし、判断の順番があります。
- 1. 会社の指定があるか — 就業規則で様式が決まっている、所定の用紙がある、手書きを求められている場合は、それが最優先です
- 2. 指定がない場合 — 手書きとパソコン、どちらを選んでも問題ありません
「手書きのほうが丁寧」「誠意が伝わる」という理由で手書きが慣習になっている職場は今も多くありますが、それはマナーの領域であって、決まりではありません。迷ったら、まず就業規則を開くか人事担当者に一言確認するのが確実です。
どちらで作るか決まったら、あとは文面です。退職願・退職届 自動作成ツールなら、氏名と退職希望日を入力するだけで一般的な書式の文面が作れます(無料・登録不要)。手書きで清書する場合も、下書きとしてそのまま使えます。
手書きとパソコン、それぞれの向き不向き
| 手書き | パソコン | |
|---|---|---|
| 法的な有効性 | 有効 | 有効 |
| 本人が書いた根拠 | 筆跡が根拠になる | 署名と押印で補う |
| 書き直し | 一字間違えると清書し直し | 何度でも修正できる |
| 印象 | 丁寧・誠意が伝わるとされる | 実務的。慣習の強い職場では浮くことも |
| 向いている人 | 慣習を重んじる職場、少人数の会社 | 字に自信がない人、期日が迫っている人 |
手書きの弱点は、書き損じたときに最初からやり直しになることです。とくに縦書きは普段書き慣れていないため、一枚で書き上げられないことも珍しくありません。予備の用紙を用意しておくと安心です。
パソコンで作る場合、署名と押印はしておく
パソコンで作成する場合でも、氏名は手書きで署名し、押印しておくのが一般的です。
理由は単純で、パソコンの文書は誰でも同じものを作れてしまうからです。手書きなら筆跡が「本人が作成した」根拠になりますが、印刷した文書にはそれがありません。署名と押印が、その代わりの役割を果たします。
押す印鑑
認印で問題ありません。シヤチハタなどのインク浸透印は、正式な書類では避けられることが多いため、朱肉を使う印鑑を選んでおくと無難です。
用紙・ペン・書式の選び方
用紙
白無地の便箋、またはコピー用紙のA4かB5を使います。サイズにこれといった決まりはありませんが、封筒のサイズが用紙に合わせて決まるので、先に用紙を決めてから封筒を買うと迷いません。
| 用紙 | 合う封筒 |
|---|---|
| A4 | 長形3号 |
| B5 | 長形4号 |
ペンの色
黒のボールペンか万年筆を使います。青やその他の色は避けます。
注意したいのが消せるボールペンです。熱や時間の経過で文字が消える可能性があるため、退職届のように保管される書類には使いません。鉛筆・シャープペンシルも同じ理由で避けます。
縦書きと横書き
一般的には縦書きで作成します。近年はビジネス文書の横書き化が進んでいるため横書きでも間違いではありませんが、会社から指定がなければ縦書きのほうが無難です。
会社名にアルファベットが多い場合など、横書きを指定されることもあります。その場合は指定に従ってください。
退職願と退職届を間違えない
手書きかパソコンかを決める前に、そもそもどちらの文書を出すのかを確認しておきます。
- 退職願 — 退職を会社にお願いする形。受理される前なら撤回できる余地があります
- 退職届 — 退職の意思を通知する形。原則として撤回できません
まだ会社と退職時期を相談しながら決めたい段階なら退職願、意思が固まっているなら退職届を選ぶのが一般的です。就業規則で指定がある場合はそちらに従います。
よくある質問
退職届は手書きでないといけませんか?
法律上、退職届を手書きで作成しなければならないという決まりはありません。パソコンで作成しても有効です。ただし会社によっては手書きを求められたり、所定の様式が用意されていたりする場合があるため、まずは就業規則を確認するか人事担当者に尋ねるのが確実です。
パソコンで作る場合、署名や押印は必要ですか?
パソコンで作成した場合でも、氏名は手書きで署名し、押印しておくのが一般的です。手書きであれば筆跡が本人が作成した根拠になりますが、パソコンの文書は誰でも同じものを作れてしまうためです。
退職届は縦書きと横書きのどちらがいいですか?
一般的には縦書きで作成します。近年はビジネス文書の横書き化が進んでおり横書きでも間違いではありませんが、会社から指定がない場合は縦書きのほうが無難です。
退職届はどんなペンで書けばいいですか?
黒のボールペンか万年筆を使います。消せるボールペンは熱や時間の経過で文字が消える可能性があるため使いません。鉛筆やシャープペンシルも同じ理由で避けます。
まとめ
- 法律上、手書きでなければならないという決まりはない
- ただし会社の指定(就業規則・所定の様式)が最優先
- パソコンで作る場合は、氏名を手書きで署名し押印しておく
- 印鑑は認印でよい。インク浸透印は避けるのが無難
- 用紙は白無地の便箋かコピー用紙のA4・B5。先に用紙を決めると封筒選びが楽
- ペンは黒のボールペンか万年筆。消せるボールペンは使わない
- 書式は縦書きが無難。指定があればそれに従う
- 撤回の余地を残すなら退職願、意思が固まっているなら退職届
方針が決まったら、あとは文面を用意するだけです。書式や言い回しに迷うなら、必要事項を入力するだけで一般的な書式の文面が作れます。無料・登録不要です。
入力した氏名や会社名は端末の中だけで処理され、外部への送信・保存は行いません。
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