法事は友引でも大丈夫?

5年分の土日を数えてわかった日取りの決め方を解説

一周忌や三回忌の日程を決めようとしたら、候補の土曜が友引だった。「法事を友引にすると良くないのでは」と気になる方は少なくありません。結論から書くと、法事は友引でも問題ないとされています。友引を避けるのは葬儀の習慣です。

  • 法事が友引でも問題ないとされる理由
  • 友引に葬儀を避けるのは、火葬場の休みと関係がある
  • 5年分の週末261回で、土日とも友引・仏滅になるのは2回だけ
  • 命日が友引だと、一周忌・三回忌も友引になる?(365日分を計算)
  • 気にする親族がいるときの日取りの決め方

結論:法事は友引でも問題ないとされる

大安・友引・仏滅といった六曜は、中国から伝わった暦注です。日本では日の吉凶を占うものとして広まりましたが、神社の解説でも「いわば俗信」とされていて、仏教の教えとは関係がありません。そのため、法事(法要)の日取りに六曜は関係ないというのが一般的な考え方です。

「友引は友を引くから法事もだめ」と言われることがありますが、友引を避けてきたのは葬儀、とくに火葬の日取りです。法事に当てはめる根拠はありません。

命日を入れると、一周忌・三回忌などの日付と、前倒しする場合の候補の土日を、六曜つきで一覧にできます。無料・登録不要です。

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友引を避けるのは葬儀の習慣

友引に葬儀をしない理由は2つあります。ひとつは「友を引く(道連れにする)」という字面からの連想。もうひとつは現実的な理由で、友引を休場日にしている火葬場が多いことです。

  • 横浜市の市営斎場は、友引日を機器点検のための休場日にしています(一部の斎場は開場)
  • 神戸市の甲南斎場・西神斎場は、友引日が休業日です

火葬場が開いていなければ、その日に葬儀をすること自体が難しくなります。友引の葬儀が少ないのは、この仕組みが大きく関わっています。

逆の動きもあります。宮崎県都城市は、以前は友引を休業日にしていましたが、葬儀の日程が延びて遺族の負担が増えるとして、平成28年度から友引も開場するようにしました。友引を避ける理由が、教えではなく慣習と運営の都合だったことがよくわかる例です。

法事には火葬がないので、この事情は関係ありません。

5年分の土日を数えると、両方とも友引・仏滅は2回だけ

「気にしなくていい」と言われても、親族に気にする方がいれば避けたくなるものです。そこで、2026年から2030年までの週末261回(土日522日)の六曜を数えてみました。

六曜土日に当たった日数割合
先勝9618.4%
友引8716.7%
先負8516.3%
仏滅8115.5%
大安8315.9%
赤口9017.2%

どの六曜もほぼ6分の1ずつで、土日だから友引が多い・少ないということはありません。注目したいのは並び方です。六曜は先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口の順に1日ずつ進むので、

  • 土曜が友引なら、日曜は先負
  • 土曜が仏滅なら、日曜は大安

となります。実際、5年間で土曜が友引だった43回のうち、41回は日曜が先負でした。

例外は、旧暦の月が替わる日です。六曜は旧暦の「月+日」で決まるため、月の初めに並びが飛びます。5年間で土日とも友引か仏滅だった週末は、次の2回だけでした。

週末土曜日曜
2026年5月16日・17日友引仏滅
2030年10月26日・27日友引仏滅

つまり、友引も仏滅も避けたいという親族がいても、ほぼすべての週末で、土日のどちらかは避けられます。

命日が友引だと、一周忌・三回忌も友引になる?

六曜は旧暦の月と日で決まり、旧暦の1年は新暦より11日ほど短いので、同じ日付でも年ごとに六曜が変わります。命日が友引でも、一周忌や三回忌が友引になるとは限りません。

2026年の365日をそれぞれ命日として、一周忌(2027年)・三回忌(2028年)・七回忌(2032年)の祥月命日の六曜を調べました。

法要命日と同じ六曜命日が友引の61日のうち、その日も友引
一周忌120日(33%)21日
三回忌62日(17%)10日
七回忌117日(32%)20日

一周忌は、命日と同じ六曜か、1つか2つ前の六曜(友引なら先勝か赤口)になることがほとんどで、365日中354日がこのどれかでした。三回忌は、命日と同じ六曜になるのが6日に1日ほどです。

逆に、一周忌・三回忌・七回忌のどれか1つでも友引に当たる人は、365日中152日(42%)いました。どこかの回忌で友引に当たるのは珍しいことではありません。法事は友引でも問題ないとされていますし、気になる場合は、前倒しする土日のもう片方を選べば避けられます。

仏滅・大安の法事はどうか

仏滅は「仏」の字から仏教と結びつけられがちですが、ほかの六曜と同じく仏教とは関係がありません。法事を仏滅に営んでも差し支えないとされています。

大安は祝い事に選ばれる日ですが、法事を大安にしてはいけないという決まりもありません。

結局のところ、六曜で法事の日を選ぶ必要はなく、親族が集まりやすい日を優先してかまいません。

気にする親族がいるときの決め方

  1. 本来の日(祥月命日)を確かめる — 平日なら、その前の土日が候補
  2. 候補の土日の六曜を見る — 片方が友引なら、もう片方はほぼ先負。仏滅なら、もう片方はほぼ大安
  3. 気にする人がいれば、もう片方の日にする — 前倒しの幅は1日しか変わらない

本来の日より後にずらすのは避けるのが一般的なので、六曜を避けるために翌週へずらすことはおすすめしません。前倒しの目安は四十九日の前倒しは何日前までOK?にまとめています。

六曜はどうやって決まるか

六曜は、旧暦の月と日を足して6で割った余りで決まります。旧暦1月1日と7月1日が先勝、2月1日と8月1日が友引…というように、各月の1日の六曜が決まっていて、そこから順に進みます。月が替わると並びがリセットされるので、先ほどのように同じ六曜が続いたり飛んだりする日が出ます。

法要日程カレンダーでは、旧暦を新月と太陽の位置から天文計算で求め、そこから六曜を出しています。月ごとの六曜は、同じサイトの吉日カレンダーでも確かめられます。

まとめ

  • 法事(法要)は友引でも問題ないとされる
  • 六曜は中国由来の暦注で、仏教の教えとは関係がない
  • 友引に葬儀を避けるのは、字面の連想と、友引を休場日にする火葬場が多いため
  • 都城市のように、遺族の負担を減らすため友引も開場するようにした火葬場もある
  • 2026〜2030年の週末261回で、土日とも友引・仏滅だったのは2回だけ
  • 同じ日付でも六曜は年ごとに変わる。一周忌・三回忌・七回忌のどれかが友引になる人は42%
  • 気にする親族がいれば、土日のもう片方を選べばほぼ避けられる
  • 六曜を避けるために、本来の日より後へずらすのはおすすめしない

候補の土日が何の六曜かは、命日を入れるだけで一覧になります。一周忌から三十三回忌まで、祝日と前倒しの候補日も一緒に出ます。

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よくある質問

一周忌や三回忌を友引にしてもいいですか?

問題ないとされています。六曜は中国から伝わった暦注で、仏教の教えとは関係がありません。友引を避けるのは葬儀(火葬)の習慣で、法事には当てはまりません。

法事を仏滅にしてもいいですか?

かまいません。仏滅という字から仏教と結びつけられがちですが、六曜は仏教とは関係がありません。法事の日取りに六曜は関係ないとされています。

友引に葬儀をしないのはなぜですか?

「友を引く」という字面からの連想に加え、友引を休場日にしている火葬場が多いためです。たとえば横浜市の市営斎場は友引日を機器点検のための休場日としています(一部の斎場は開場)。一方、宮崎県都城市のように、遺族の負担を減らすために友引も開場するようにした市もあります。

土日が両方とも友引や仏滅になることはありますか?

まれにあります。2026年から2030年までの週末261回を数えると、土日とも友引か仏滅だったのは2026年5月16日・17日と2030年10月26日・27日の2回だけでした。六曜は1日ずつ順に進むため、土曜が友引なら日曜はほぼ先負、土曜が仏滅なら日曜はほぼ大安になります。

命日が友引だと、三回忌も友引になりますか?

なるとは限りません。六曜は旧暦で決まるので、同じ日付でも年ごとに変わります。2026年に友引だった61日を命日として計算すると、三回忌(2028年)の祥月命日も友引だったのは10日、一周忌は21日、七回忌は20日でした。

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参考にした資料と計算について

六曜の件数は、法要日程カレンダーと同じ計算部品(旧暦を天文計算で求め、旧暦の月+日から六曜を出す)で2026年1月3日から2030年12月29日までの土日を数えたものです。