「○年に一度の開運日」は本当?

天赦日・一粒万倍日・寅の日・大安の重なりを1900〜2200年の全日で数えた

動画やSNSでは、「400年に一度の大開運日」「〇年ぶりの最強開運日」という言い方をよく見かけます。けれど、何と何が重なる日なのか、本当に何年に一度なのかは、ほとんど書かれていません。

この記事では、天赦日・一粒万倍日・寅の日・大安などの重なりについて、1900年から2200年までの301年分の全日を計算し、何年おきに来るのかを数えました。日付は表を写したものではなく、カレンダーと同じ計算で出しています。

この記事で分かること:

  • 2026年3月5日は23年ぶり(前回は2003年3月6日(木))、次は2032年4月2日(金)
  • 「400年に一度」と言われた2025年10月6日は、本当は何年おきか
  • 天赦日・一粒万倍日・寅の日が重なる日は、必ず三隣亡にもなること
  • 「天赦日・一粒万倍日・甲子の日の3つが重なる日」は、じつは2つの重なりであること

重なりごとの回数と間隔(1900〜2200年)

重なり301年で間隔次に来る日
天赦日+一粒万倍日916回数か月〜1年2026年12月16日(水)・2027年7月14日(水)
天赦日+一粒万倍日+大安149回0〜8年2032年4月2日(金)・2033年3月28日(月)
天赦日+一粒万倍日+寅の日151回1〜7年2032年4月2日(金)・2033年3月28日(月)
天赦日+一粒万倍日+寅の日+大安29回1〜57年2032年4月2日(金)・2033年3月28日(月)
十五夜+天赦日+一粒万倍日4回57〜124年2087年9月11日(木)・2144年9月12日(土)

天赦日と一粒万倍日の重なりは毎年3〜4回あり、珍しい日ではありません。寅の日まで重なると平均2年に1回ほど、さらに大安まで重なると、間隔は1年から57年まで大きくばらつきます。

2026年3月5日は23年ぶりだった

2026年3月5日(木)は、天赦日・一粒万倍日・寅の日・大安の4つが重なった日でした。同じ4つが重なったのは2003年3月6日(木)以来で、23年ぶりです。

次は2032年4月2日(金)・2033年3月28日(月)・2034年3月23日(木)と3年続けて来たあと、その次は2059年3月12日(水)まで25年あきます。重なりの間隔が年ごとに大きく違うのは、大安だけが旧暦の日付で決まり、ほかの3つ(天赦日・一粒万倍日・寅の日)は干支と節月で決まるからです。2つの周期がたまたま合う年だけ、4つがそろいます。

吉日カレンダーで重なる日を探す

天赦日・一粒万倍日・寅の日の重なりは、必ず三隣亡

天赦日・一粒万倍日・寅の日の3つが重なる日は、1900〜2200年の151回すべてが三隣亡でした。偶然ではなく、決まり方から必ずそうなります。

  1. 春(立春〜立夏の前日)の天赦日は戊寅(つちのえとら)の日なので、もともと寅の日です
  2. 寅の日が一粒万倍日になるのは、卯の月(啓蟄〜清明の前日、3月上旬〜4月上旬)だけです
  3. 卯の月の寅の日は、三隣亡にあたります

つまり「天赦日・一粒万倍日・寅の日」の日は、いつも3月上旬〜4月上旬の戊寅の日で、建築の凶日の三隣亡と重なります。財布の新調や口座開設には気にしない人が多い一方、上棟式や地鎮祭の日取りには向かない日です。

2000〜2050年の「天赦日・一粒万倍日・寅の日」

日付六曜重なる凶日
2000年3月21日(火)大安大安と重なる三隣亡
2001年3月16日(金)大安大安と重なる三隣亡
2002年3月11日(月)仏滅三隣亡
2003年3月6日(木)大安大安と重なる三隣亡
2009年4月3日(金)仏滅三隣亡
2010年3月29日(月)先負三隣亡
2011年3月24日(木)先負三隣亡
2012年3月18日(日)先負三隣亡・不成就日
2013年3月13日(水)先負三隣亡・不成就日
2014年3月8日(土)先負三隣亡
2021年3月31日(水)友引三隣亡
2022年3月26日(土)先勝三隣亡
2023年3月21日(火)先勝三隣亡
2024年3月15日(金)先勝三隣亡
2025年3月10日(月)赤口三隣亡
2026年3月5日(木)大安大安と重なる三隣亡
2032年4月2日(金)大安大安と重なる三隣亡
2033年3月28日(月)大安大安と重なる三隣亡
2034年3月23日(木)大安大安と重なる三隣亡
2035年3月18日(日)仏滅三隣亡
2036年3月12日(水)仏滅三隣亡
2037年3月7日(土)先負三隣亡
2044年3月30日(水)仏滅三隣亡
2045年3月25日(土)友引三隣亡
2046年3月20日(火)友引三隣亡
2047年3月15日(金)友引三隣亡
2048年3月9日(月)先勝三隣亡

「400年に一度」と言われた2025年10月6日

2025年10月6日は、十五夜(旧暦8月15日)に天赦日と一粒万倍日が重なった日で、「400年に一度」と紹介されることがありました。

同じ3つが重なる日を1900〜2200年で探すと、1901年9月27日(金)・2025年10月6日(月)・2087年9月11日(木)・2144年9月12日(土)の4回でした。前回は124年前、次は62年後で、400年に一度ではありません。それでも数十年に一度の珍しい重なりであることは確かです。

「3つの重なり」が、実は2つのこともある

「天赦日・一粒万倍日・甲子の日の3つが重なる最強開運日」という紹介もよく見かけます。けれど、冬(立冬〜立春の前日)の天赦日はもともと甲子(きのえね)の日です。冬の天赦日が一粒万倍日なら、甲子の日は自動的についてきます。

実際、天赦日・一粒万倍日・甲子の日の重なりは301年で294回、ほぼ毎年あります。次は2026年12月16日(水)と2027年12月11日(土)です。珍しさで言えば、天赦日と一粒万倍日の2つの重なりと変わりません。

同じように、春の天赦日は必ず寅の日、夏の天赦日は必ず午の日です。天赦日と干支の吉日(寅の日・甲子の日)の重なりは、数え方によって「重なりの数」が増えて見えるので注意してください。

「○年に一度」の数字が記事によって違う理由

  • 何を数えているかが書かれていない — 天赦日と一粒万倍日だけなのか、寅の日・大安・新月まで入れるのかで、間隔は数か月から数十年まで変わります
  • 一粒万倍日・三隣亡などは表の違いがある — 節入りの日を新しい月として扱うか(日切り)、時刻で区切るか(時刻切り)で、節入りの当日だけ結果が変わります。この記事は市販の暦の多くと同じ日切りです
  • 六曜は旧暦で決まる — 大安を入れると、旧暦の月の長さ(29日か30日)や閏月の影響で、間隔が不規則になります

「〇年に一度」と聞いたら、何が重なる日なのかを一度確かめてみてください。吉日カレンダーの「条件で日を探す」では、重ねたい吉日を選んで、次にそろう日を探せます。

細かい疑問に答える

天赦日・一粒万倍日・寅の日が重なる日は次いつ?

2032年4月2日(金)です。そのあと2033年3月28日(月)、2034年3月23日(木)と続きます。2026年3月5日のあとは、2032年まで来ません。

大安まで重なる日は次いつ?

2032年4月2日(金)です。2033年・2034年にも続き、その次は2059年3月12日(水)です。

2027年の最強開運日はいつ?

2027年には、天赦日・一粒万倍日・寅の日の重なりはありません。何を「最強」とするかはサイトによって違い、2027年の1位は4月29日・12月11日などに分かれます。最強開運日ランキングの比較記事で、数え方ごとに並べ直しています。

「400年に一度の開運日」は本当にある?

この記事で調べた範囲では、400年に一度という重なりは見つかりませんでした。紹介されている日の多くは、何が重なっているのかが書かれていません。重なりの中身が分かれば、この記事と同じように周期を計算できます。

開運日に財布や印鑑を新しくするなら

※ 財布や印鑑に運気を変える効果はありません。区切りの日に新しくする、という気持ちの切り替えとして楽しむものです。

この記事の計算のしかた

  1. 天赦日・一粒万倍日・寅の日・甲子の日は、日の干支と節月(二十四節気の節入りで区切った月。節入りの当日は新しい月として扱う日切り)から決めています
  2. 大安と十五夜は、新月と二十四節気を天文計算して組み立てた旧暦から決めています
  3. 天赦日と一粒万倍日の日付は、ベストカレンダーが配信している日付と照らし合わせています(天赦日 2026〜2035年、一粒万倍日 2026・2027年)

吉日・凶日との付き合い方

正直に書くと、吉日と実際の結果に科学的な関係は確かめられていません。「〇年に一度」の日も、暦の決まりが偶然そろう日です。

それでも、何かを始める日を決める後押しにはなります。珍しさに急かされず、自分の予定に合う日を選んでください。

よくある質問

2026年3月5日の最強開運日は何年ぶりでしたか?

天赦日・一粒万倍日・寅の日・大安の4つが重なったのは、2003年3月6日(木)以来の23年ぶりでした。次は2032年4月2日(金)です。

天赦日・一粒万倍日・寅の日が重なる日は次いつですか?

2032年4月2日(金)です。この重なりは必ず3月上旬〜4月上旬の戊寅の日で、三隣亡とも重なります。

「400年に一度」と言われた2025年10月6日は本当に400年に一度ですか?

十五夜・天赦日・一粒万倍日が重なった日で、同じ重なりは1901年9月27日(金)・2025年10月6日(月)・2087年9月11日(木)・2144年9月12日(土)です。前回は124年前、次は62年後で、400年に一度ではありません。

天赦日・一粒万倍日・甲子の日が重なるのは珍しいですか?

冬の天赦日はもともと甲子の日なので、実質は天赦日と一粒万倍日の2つの重なりです。301年で294回あり、ほぼ毎年来ます。

関連ページ

参考にした資料と計算について

曜日・六曜・祝日・干支・二十四節気は、生まれ日診断と吉日カレンダーと同じ計算部品(旧暦と節入りは天文計算)で出しています。