三隣亡はいつ?

2026年・2027年の一覧と、「1月・4月・7月・10月は亥の日」の落とし穴

三隣亡(さんりんぼう)は、建築にかかわることを避ける凶日です。この日に家を建てると、火事などで三軒隣まで亡ぼす、という字面から恐れられてきました。いまも上棟式や地鎮祭の日取りで気にされることがあります。

この記事では、三隣亡の決まり方と、2026年・2027年の全日付をまとめました。日付は計算で出していて、2026年分は不動産会社の解説記事に載っている一覧と全日一致することを確かめています。あわせて、サイトによって三隣亡の日付が違って見える理由も説明します。

この記事で分かること:

  • 三隣亡の決まり方(二十四節気で区切った月と、日の十二支)
  • 2026年・2027年の三隣亡の全日付と、大安・一粒万倍日と重なる日
  • 「1月・4月・7月・10月は亥の日」という書き方の落とし穴
  • 寅の日の3分の1は三隣亡で、一粒万倍日と寅の日が重なる日は必ず三隣亡なこと
  • 引っ越し・納車・契約など、細かい疑問への答え

三隣亡は「節月と十二支」で決まる

三隣亡は、二十四節気の節入りで区切った月(節月)ごとに、決まった十二支の日が当たります。寅・巳・申・亥の月は亥の日、卯・午・酉・子の月は寅の日、辰・未・戌・丑の月は午の日です。

節月三隣亡になる日期間
寅の月亥の日立春〜(2月上旬〜3月上旬)
卯の月寅の日啓蟄〜(3月上旬〜4月上旬)
辰の月午の日清明〜(4月上旬〜5月上旬)
巳の月亥の日立夏〜(5月上旬〜6月上旬)
午の月寅の日芒種〜(6月上旬〜7月上旬)
未の月午の日小暑〜(7月上旬〜8月上旬)
申の月亥の日立秋〜(8月上旬〜9月上旬)
酉の月寅の日白露〜(9月上旬〜10月上旬)
戌の月午の日寒露〜(10月上旬〜11月上旬)
亥の月亥の日立冬〜(11月上旬〜12月上旬)
子の月寅の日大雪〜(12月上旬〜1月上旬)
丑の月午の日小寒〜(1月上旬〜2月上旬)

十二支は12日で一巡するので、三隣亡は月に2〜3日、年に30日前後あります(2026年は33日、2027年は29日)。

2026年の残りは、10月23日(金)・11月4日(水)・11月9日(月)・11月21日(土)・12月3日(木)・12月18日(金)・12月30日(水)です。

吉日カレンダーで月ごとに見る

2026年の三隣亡(33日)

月三隣亡大安・吉日と重なる日
1月4日(日)・8日(木)・20日(火)4日 寅の日
2月1日(日)・6日(金)・18日(水)—
3月2日(月)・5日(木)・17日(火)・29日(日)5日 一粒万倍日・天赦日・寅の日・大安
17日 一粒万倍日・寅の日・大安
29日 一粒万倍日・寅の日
4月14日(火)・26日(日)—
5月13日(水)・25日(月)13日 大安
6月9日(火)・21日(日)9日 寅の日
21日 寅の日・大安
7月3日(金)・7日(火)・19日(日)・31日(金)3日 寅の日・大安
7日 一粒万倍日
19日 一粒万倍日・天赦日・大安
31日 一粒万倍日・大安
8月17日(月)・29日(土)17日 大安
29日 大安
9月13日(日)・25日(金)13日 寅の日
25日 寅の日
10月7日(水)・11日(日)・23日(金)7日 寅の日
11日 一粒万倍日
23日 一粒万倍日
11月4日(水)・9日(月)・21日(土)4日 一粒万倍日
12月3日(木)・18日(金)・30日(水)18日 寅の日
30日 寅の日

2027年の三隣亡(29日)

月三隣亡大安・吉日と重なる日
1月15日(金)・27日(水)—
2月13日(土)・25日(木)—
3月12日(金)・24日(水)12日 一粒万倍日・寅の日
24日 一粒万倍日・寅の日
4月9日(金)・21日(水)9日 大安
21日 大安
5月3日(月・祝)・8日(土)・20日(木)3日 大安
6月1日(火)・16日(水)・28日(月)16日 寅の日
28日 寅の日
7月14日(水)・26日(月)14日 一粒万倍日・天赦日
26日 一粒万倍日
8月7日(土)・12日(木)・24日(火)7日 一粒万倍日
12日 大安
24日 大安
9月5日(日)・8日(水)・20日(月・祝)8日 寅の日
20日 寅の日
10月2日(土)・18日(月)・30日(土)2日 寅の日・大安
18日 一粒万倍日
30日 一粒万倍日・大安
11月16日(火)・28日(日)28日 大安
12月13日(月)・25日(土)13日 寅の日
25日 寅の日

「1月・4月・7月・10月は亥の日」の落とし穴

三隣亡の決まり方は、「1月・4月・7月・10月は亥の日、2月・5月・8月・11月は寅の日、3月・6月・9月・12月は午の日」と書かれることがあります。ここでいう1月は旧暦の正月にあたる寅の月(立春〜)のことで、いまのカレンダーの1月ではありません。

試しにこの書き方をカレンダーの月にそのまま当てはめると、2026年は29日が三隣亡になりますが、正しい三隣亡と一致する日は0日でした(2027年も30日中0日)。月がまるごと1つずれるので、重なる日がなくなります。

「1月」を旧暦の1月(月の満ち欠けの暦の月)と読んだ場合も、2026年は33日のうち25日しか一致せず、残りは月の変わり目で前後にずれます。Wikipedia「三隣亡」は、節切り(二十四節気で区切った月)で数えるとしていて、この記事もそれに合わせています。

このほか、節入りの当日を新しい月として扱うか(日切り)、節入りの時刻で区切るか(時刻切り)でも、節入りの日だけ結果が変わります。この記事は、市販の暦の多くと同じ日切りです。

寅の日の3分の1は三隣亡

金運の日として人気の寅の日は、卯の月・午の月・酉の月・子の月(3月上旬〜4月上旬、6月上旬〜7月上旬、9月上旬〜10月上旬、12月上旬〜1月上旬)に来ると、必ず三隣亡になります。1950年から2050年までの寅の日3,074日のうち1,024日(33.3%)が三隣亡でした。

  • 一粒万倍日と寅の日が重なる日は、必ず三隣亡です(101年で254日、例外なし)。寅の日が一粒万倍日になるのは卯の月だけで、卯の月の寅の日は三隣亡だからです
  • 天赦日が三隣亡と重なるのは、卯の月の戊寅の日と、未の月(7月上旬〜8月上旬)の甲午の日だけです。2026〜2035年では2026年3月5日(木)・2026年7月19日(日)・2027年7月14日(水)・2028年7月8日(土)・2032年4月2日(金)・2033年3月28日(月)・2034年3月23日(木)・2034年8月6日(日)・2035年3月18日(日)・2035年8月1日(水)がこれにあたります

2026年に三隣亡と一粒万倍日が重なる日は9日あります(3月5日・3月17日・3月29日・7月7日・7月19日・7月31日・10月11日・10月23日・11月4日)。「金運の吉日だから」と家づくりの予定を入れる前に、一度見ておくと迷いがありません。

避けるとされること

三隣亡は、もともと建築に関することを一切避ける日とされてきました。棟上げ(上棟式)、地鎮祭、土起こし、基礎工事などです。「高い所へ登るとけがをする」と書く暦もあります。

地域の言い伝えとして、新潟県や群馬県の一部では、三隣亡の日に贈り物をもらった家は落ちぶれ、贈った側は栄えるとされ、贈り物を避ける風習がありました。

引っ越しや家の契約まで避けるという説明もよく見かけますが、暦の説明ではあくまで建築の凶日です。

もとは「屋立てよし」の吉日だった?

三隣亡の始まりははっきりしていません。江戸時代に「三輪宝」という名前で暦に載ったのが始まりとする説が有力で、そのころは「屋立てよし」「蔵立てよし」と書かれた、家や蔵を建てるのに良い日でした。

ある年の暦で「よし」を「あし(悪し)」と書き間違え、それが広まって凶日になったのではないか、という説があります(昭和初期の沖野岩三郎『迷信の話』など)。真偽は分かっていません。その後、凶日なのに「宝」では都合が悪いと、同じ読みの「三隣亡」に書き改められたとされます。

細かい疑問に答える

三隣亡に引っ越しをしてもいい?

暦の説明では、三隣亡は建築の凶日で、引っ越しは直接の対象ではありません。ただ「家にかかわる日」として避ける人もいるので、家族や大家さんが気にするかどうかで決めるのが現実的です。

納車や車の契約は?

暦の説明に車の話は出てきません。三隣亡はもとが建築の凶日なので、納車を避ける根拠ははっきりしません。気になる人は前後の日にずらしています。

家の契約・地鎮祭・上棟式は?

地鎮祭・上棟式・基礎工事は、三隣亡でもっとも避けられる用事です。建築の現場ではいまも三隣亡が避けられることが少なくないので、日程は住宅会社と早めに相談しておくと安心です。工事の請負契約や家の購入契約も、建築に近い用事として避ける人がいます。

大安や一粒万倍日と重なったら?

六曜(大安)も三隣亡も別々の暦注で、打ち消し合うという決まりはありません。建築の日取りでは「大安でも三隣亡なら避ける」という考え方がよく紹介されます。2026年は大安の三隣亡が9日あります。

三隣亡は気にしなくていい?

始まりがはっきりせず、もとは吉日だったという説もある日です。一方で、建築の現場ではいまも気にされることがあります。自分は気にしなくても、近所や工事の関係者が気にすることがある日、と考えておくと角が立ちません。

読み方は?

「さんりんぼう」と読みます。昔は「三輪宝」とも書かれました。

この記事の日付の出し方

  1. 日の十二支は、ユリウス日を60で割った余りから出しています(2000年1月1日=戊午で検算)
  2. 節月の境目は、太陽の視黄経から節入りの瞬間を計算して決め、節入りの当日は新しい月として扱っています(日切り)
  3. 三隣亡の表は Wikipedia「三隣亡」(典拠は『現代こよみ読み解き事典』)によります
  4. 2026年分は、東急リバブルの解説記事に載っている2026年の三隣亡と全日一致することを確かめています

同じ計算を吉日カレンダーで毎月表示しています。「条件で日を探す」では、三隣亡を除いて吉日を探せます。

吉日・凶日との付き合い方

正直に書くと、吉日や凶日と実際の結果に科学的な関係は確かめられていません。三隣亡も、十二支の並びで決まる日です。

それでも、家づくりのように多くの人がかかわる予定では、暦を気にする人がいることを知っておくと段取りがなめらかになります。怖がる道具ではなく、日付を決める道具として使ってください。

よくある質問

2026年の三隣亡はいつですか?

2026年の三隣亡は、1月4日・1月8日・1月20日・2月1日・2月6日・2月18日・3月2日・3月5日・3月17日・3月29日・4月14日・4月26日・5月13日・5月25日・6月9日・6月21日・7月3日・7月7日・7月19日・7月31日・8月17日・8月29日・9月13日・9月25日・10月7日・10月11日・10月23日・11月4日・11月9日・11月21日・12月3日・12月18日・12月30日の33日です。

2027年の三隣亡はいつですか?

2027年の三隣亡は、1月15日・1月27日・2月13日・2月25日・3月12日・3月24日・4月9日・4月21日・5月3日・5月8日・5月20日・6月1日・6月16日・6月28日・7月14日・7月26日・8月7日・8月12日・8月24日・9月5日・9月8日・9月20日・10月2日・10月18日・10月30日・11月16日・11月28日・12月13日・12月25日の29日です。

三隣亡はどうやって決まるのですか?

二十四節気の節入りで区切った月(節月)と、日の十二支で決まります。寅・巳・申・亥の月は亥の日、卯・午・酉・子の月は寅の日、辰・未・戌・丑の月は午の日が三隣亡です。「1月・4月・7月・10月は亥の日」という書き方の1月は寅の月(立春から)のことで、カレンダーの1月ではありません。

寅の日と三隣亡が重なることはありますか?

卯・午・酉・子の月(3月上旬〜4月上旬、6月上旬〜7月上旬、9月上旬〜10月上旬、12月上旬〜1月上旬)の寅の日は、すべて三隣亡です。1950〜2050年の寅の日の33.3%が三隣亡で、一粒万倍日と寅の日が重なる日は必ず三隣亡になります。

三隣亡と大安が重なったらどうしますか?

六曜と三隣亡は別々の暦注で、打ち消し合う決まりはありません。建築の日取りでは、大安でも三隣亡なら避けるという考え方がよく紹介されます。

関連ページ

参考にした資料と計算について

曜日・六曜・祝日・干支・二十四節気は、生まれ日診断と吉日カレンダーと同じ計算部品(旧暦と節入りは天文計算)で出しています。