月破大耗はいつ?

2026年・2027年の一覧と、原典『協紀辨方書』が避けるとしていること

月破大耗(げっぱたいもう/げっぱだいもう)は、「要注意日」「この日は買い物をしないで」として動画やSNSでよく紹介される凶日です。同じように紹介される流財日と違い、清代の公式な暦書にはっきり書かれている日で、何を避けるとされているかも原文で確かめられます。

この記事では、月破大耗の決まり方と原典の中身、2026年・2027年の全日付をまとめました。日付は表を写したものではなく、計算で出しています。

この記事で分かること:

  • 月破大耗の決まり方(その月の十二支の反対側の日)
  • 2026年・2027年の月破大耗の全日付
  • 原典『協紀辨方書』が避けるとしていること(買い物は避けるのか)
  • 参拝・お祀りはしてよいのか
  • 一粒万倍日・寅の日・巳の日と重なる日と、その理由
  • 買い物・納車・打ち消し・気にしないでいいかなど、細かい疑問への答え

月破大耗は「その月の十二支の反対側の日」

暦の月(節月)には、それぞれ十二支が割り当てられています。立春から始まる月が寅の月、啓蟄からが卯の月…という具合です。この月の十二支と向かい合う(冲する)十二支の日が月破で、同じ日が大耗にもあたるので、あわせて月破大耗と呼ばれます。

月(節月)期間月破大耗になる日
寅の月立春〜啓蟄の前日(2月上旬〜3月上旬)申の日
卯の月啓蟄〜清明の前日(3月上旬〜4月上旬)酉の日
辰の月清明〜立夏の前日(4月上旬〜5月上旬)戌の日
巳の月立夏〜芒種の前日(5月上旬〜6月上旬)亥の日
午の月芒種〜小暑の前日(6月上旬〜7月上旬)子の日
未の月小暑〜立秋の前日(7月上旬〜8月上旬)丑の日
申の月立秋〜白露の前日(8月上旬〜9月上旬)寅の日
酉の月白露〜寒露の前日(9月上旬〜10月上旬)卯の日
戌の月寒露〜立冬の前日(10月上旬〜11月上旬)辰の日
亥の月立冬〜大雪の前日(11月上旬〜12月上旬)巳の日
子の月大雪〜小寒の前日(12月上旬〜1月上旬)午の日
丑の月小寒〜立春の前日(1月上旬〜2月上旬)未の日

十二支は12日で一巡するので、月破大耗は月に2〜3日、年に30日前後あります(2026年は29日、2027年は30日)。日本の暦の十二直でいう「破(やぶる)」と同じ日です。

2026年の残りは、10月21日(水)・11月2日(月)・11月15日(日)・11月27日(金)・12月10日(木)・12月22日(火)です。

吉日カレンダーで月ごとに見る

2026年の月破大耗(29日)

月月破大耗
1月9日(金)・21日(水)
2月2日(月)・15日(日)・27日(金)
3月12日(木)・24日(火)
4月6日(月)・18日(土)・30日(木)
5月13日(水)・25日(月)
6月7日(日)・19日(金)
7月1日(水)・14日(火)・26日(日)
8月8日(土)・20日(木)
9月1日(火)・14日(月)・26日(土)
10月9日(金)・21日(水)
11月2日(月)・15日(日)・27日(金)
12月10日(木)・22日(火)

2027年の月破大耗(30日)

月月破大耗
1月3日(日)・16日(土)・28日(木)
2月10日(水)・22日(月)
3月7日(日)・19日(金)・31日(水)
4月13日(火)・25日(日)
5月8日(土)・20日(木)
6月1日(火)・14日(月)・26日(土)
7月9日(金)・21日(水)
8月2日(月)・15日(日)・27日(金)
9月9日(木)・21日(火)
10月3日(日)・16日(土)・28日(木)
11月10日(水)・22日(月)
12月4日(土)・17日(金)・29日(水)

原典に書かれていること

月破大耗の出典は、清の乾隆帝の命でまとめられた日取りの書『欽定協紀辨方書』です。中国の日取りの書物の中で、公式の基準とされてきた書物です。

月破 — ほとんどのことを避ける

月破は「月建の衝(月の十二支と向かい合う場所)で、月の気が絶える場所」とされ、避けることの一覧がとても長い凶日です。祈願、結婚・嫁入り、引っ越し、建物を建てる・直す、土を動かす、開店、契約・取引、お金を納める、お金や品物を出す、植え付け、葬儀など、ほぼすべてが挙がっています。

大耗 — お金と取引を避ける

原文には「又爲大耗(また大耗となる)」とあり、大耗として避けるのは次の5つです。

  • 修倉庫 — 倉を直す
  • 開市立券 — 店を開く、契約書を交わす
  • 交易納財 — 取引をする、お金を納める
  • 開倉庫 — 倉を開ける
  • 出貨財 — お金や品物を出す

「月破大耗の日は買い物を控える」という説明は、この「交易」「出貨財」に沿ったものです。流財日の原典に「お金を使うな」とは書かれていないのと違い、こちらは原典に根拠があります。ただし、日々の食料品まで含むのかといった線引きは書かれていません。

吉日と重なっても避ける

原典は、天徳・月徳などの吉神と重なっても月破は避けるとしています。吉神の力が月破では働かない、という理屈です。吉日カレンダーで「月徳日」と出る日が月破大耗にあたることもありますが(2026年は4月18日・7月1日・10月9日)、原典ではその日も避ける側です。

参拝・お祀りはしてよい?

原典は、月破の日でもお祀り(祭祀)・恩赦や施し・入学・お祓い・入浴・病気の治療・掃除・道の手入れ・建物の取り壊し・狩りや漁は避けなくてよいとしています。お祀りなどは「月とぶつかることや、月の気が絶えることを嫌わない用事」だから、という説明です。

ただし、月によって条件が付きます。月破の日にほかの凶神も重なる月があるためです。

節月月破に重なる凶神お祀りなど
寅・辰・巳・戌・亥・丑の月—差し支えない
子・午の月災煞(さいさつ)天徳・月徳などの吉神が重なる日だけ、お祀りなどは差し支えない(お祓い・治療・取り壊しは避ける)。重ならなければ何事も避ける
未・申の月月刑(げっけい)子・午の月と同じ
卯・酉の月災煞・月厭(げつえん)吉神が重なっても、何事も避ける

さらに、巳の月の癸亥・亥の月の丁巳(陰陽交破)、未の月の癸丑・丑の月の丁未(陽破陰衝)の4つの干支の日は、何事も避けるとされます。2026年は2月2日(月)、2027年は1月28日(木)・8月2日(月)・12月4日(土)がこの日にあたります。

なお、日本の暦の十二直「破」は、訴訟や談判には良く、祝い事は避ける日とされていて、中国の月破ほど厳しくはありません。同じ日でも、日本の暦と中国の暦で重さが違います。

一粒万倍日・寅の日・巳の日と重なる月破大耗

月破大耗は、金運の吉日と重なることがあります。吉日と重なる日は次のとおりです(「月」は節月)。

2026年

日付重なる吉日月
2月27日(金)大安寅の月
3月12日(木)一粒万倍日卯の月
3月24日(火)一粒万倍日卯の月
4月18日(土)月徳日辰の月
5月13日(水)大安巳の月
6月19日(金)甲子の日午の月
7月1日(水)月徳日午の月
8月8日(土)寅の日申の月
8月20日(木)寅の日申の月
9月1日(火)寅の日申の月
9月14日(月)一粒万倍日・大安酉の月
9月26日(土)一粒万倍日・大安酉の月
10月9日(金)月徳日戌の月
11月15日(日)巳の日亥の月
11月27日(金)巳の日亥の月

2027年

日付重なる吉日月
1月3日(日)月徳日子の月
3月7日(日)一粒万倍日・大安卯の月
3月19日(金)一粒万倍日卯の月
3月31日(水)一粒万倍日卯の月
4月13日(火)月徳日辰の月
6月14日(月)甲子の日午の月
6月26日(土)月徳日午の月
7月9日(金)大安未の月
7月21日(水)大安未の月
8月15日(日)寅の日申の月
8月27日(金)寅の日申の月
9月9日(木)一粒万倍日酉の月
9月21日(火)一粒万倍日酉の月
10月3日(日)一粒万倍日酉の月
11月10日(水)巳の日亥の月
11月22日(月)巳の日亥の月
12月4日(土)巳の日・大安亥の月
12月29日(水)月徳日子の月

重なり方には決まった形があり、毎年くり返します。1950年から2050年までの全日で計算して、例外はありませんでした。

  • 啓蟄〜清明の前日(3月上旬〜4月上旬)の酉の日と、白露〜寒露の前日(9月上旬〜10月上旬)の卯の日は、必ず一粒万倍日と月破大耗が重なります(101年でそれぞれ254日・258日)。この2つは、原典で月破が「何事も避ける」とされる卯の月・酉の月です
  • 立秋〜白露の前日(8月上旬〜9月上旬)の寅の日は、必ず月破大耗です(262日)。この時期の寅の日は、金運の日として紹介されても月破大耗と重なっています
  • 立冬〜大雪の前日(11月上旬〜12月上旬)の巳の日も、必ず月破大耗です(250日)

2027年12月4日は巳の日で大安ですが、亥の月の丁巳(陰陽交破)にもあたり、原典では何事も避ける日です。

日の区切り方で、日付が変わることがある

中国の暦には、1日の始まりを0時ではなく子の刻(23時)とする考え方があります。さらに、土地ごとの太陽の時刻(地方時)で区切る説明もあり、その場合は同じ月破大耗でも札幌と福岡で始まる時刻が違います。

月の境目(節入り)も時刻で切り替わるため、節入りの当日は、時刻より前が前の月、後が新しい月になります。時刻まで見る数え方では、節入りの日の一部に前の月の月破大耗が残るので、公開されている一覧の中には、2026年の4月5日・6月6日・8月7日・10月8日も月破大耗として載せているものがあります。

この記事と市販の暦の多くは、ふつうの日付(0時〜24時)で数え、節入りの当日は新しい月として扱っています(日切り)。気になる場合は、節入りの前後も避けておくと迷いがありません。

細かい疑問に答える

月破大耗の日にやってはいけないことは?

原典では、月破としてほぼすべての用事(祈願・結婚・引っ越し・建築・開店・契約・お金の出し入れ・植え付け・葬儀など)を避け、大耗として取引・お金を納める・お金や品物を出すことを避けるとしています。何かを「始める」「お金を動かす」用事は避ける日、と覚えておくと分かりやすい日です。

買い物はしてはいけない?

大耗の「交易(取引)」「出貨財(お金や品物を出す)」にあたるので、大きな買い物や高額な支払いは避ける側に入ります。食料品や日用品のような毎日の買い物まで含むかは、原典に線引きがありません。

納車や車の契約は?

契約(立券)と支払いは大耗で避けるとされる用事です。新しい物を迎える用事でもあるので、日を選べるなら前後の日にずらすのが原典の考え方に沿っています。

神社参拝はしてよい?

お祀り(祭祀)は差し支えないとされる用事なので、参拝そのものは避けなくてよい、というのが原典の立場です。ただし卯の月(3月上旬〜4月上旬)と酉の月(9月上旬〜10月上旬)は何事も避けるとされます(上の「参拝・お祀りはしてよい?」の表)。願い事の祈願は、月破で避けるとされる用事に入っています。

打ち消す方法・対策はある?

原典は、天徳・月徳などの吉神が重なっても月破は避けるとしていて、打ち消す方法は書かれていません。対策は、大事な用事の日をずらすことです。なお、暦でいちばん良い日とされる天赦日が月破大耗と重なることはありません(1950〜2050年の天赦日615日すべてで確認)。

月破大耗は気にしないでいい?

月破大耗は中国の日取りの書の言葉で、日本の市販の暦では同じ日が十二直の「破」として載り、訴訟や談判には良い日とされています。日本の暦の伝統では、中国ほど重くは扱われてこなかった日です。どこまで気にするかは人それぞれで、大きな契約や買い物だけ避ける、という使い方もできます。

月破大耗の日の過ごし方は?

原典で差し支えないとされるのは、お祀り・入浴・病気の治療・掃除・道の手入れ・建物の取り壊しなどです。掃除や片づけ、体を休めること、お墓参りなどに向いた日と言えます。

読み方と書き方は?

「げっぱたいもう」「げっぱだいもう」と読みます。「大耗」は大きく減る・失うという意味で、「月破体耗」と書くのは誤りです。

この記事の日付の出し方

  1. 日の十二支は、ユリウス日を60で割った余りから出しています(2000年1月1日=戊午で検算)
  2. 節月の境目は、太陽の視黄経から節入りの瞬間を計算して決め、節入りの当日は新しい月として扱っています(日切り)
  3. 月破大耗は、節月の十二支と日の十二支が向かい合う日です
  4. 2026年分は、月破大耗を一覧にしている公開の暦と照らし合わせ、この記事の29日がすべて含まれていることを確かめています(先方には時刻で区切った節入り前後の4日が加わります)

同じ計算を吉日カレンダーで毎月表示しています。日を押すと十二直が「破(月破大耗)」と出ます。

まとめ

  • 月破大耗は、節月の十二支と向かい合う十二支の日。月に2〜3日、年に30日前後
  • 出典は清代の『欽定協紀辨方書』。月破はほぼすべてを避け、大耗として取引・お金を納める・お金や品物を出すことを避ける
  • 「買い物を控える」は原典に沿った説明。ただし線引きは書かれていない
  • お祀り・入学・入浴・治療・掃除などは差し支えないとされる(卯・酉の月などは例外)
  • 3月上旬〜4月上旬の酉の日、9月上旬〜10月上旬の卯の日は、毎年かならず一粒万倍日と月破大耗が重なる
  • 8月上旬〜9月上旬の寅の日、11月上旬〜12月上旬の巳の日は、毎年かならず月破大耗

吉日カレンダーで月破大耗を見る

吉日・凶日との付き合い方

正直に書くと、吉日や凶日と実際の結果に科学的な関係は確かめられていません。月破大耗も十二支の並びで決まる日で、その日にお金が減る仕組みがあるわけではありません。

それでも暦を見る意味はあると思っています。大きな契約や買い物の前に、一度立ち止まるきっかけになるからです。怖がる道具ではなく、日付を決める道具として使ってください。

よくある質問

2026年の月破大耗はいつですか?

2026年の月破大耗は、1月9日・1月21日・2月2日・2月15日・2月27日・3月12日・3月24日・4月6日・4月18日・4月30日・5月13日・5月25日・6月7日・6月19日・7月1日・7月14日・7月26日・8月8日・8月20日・9月1日・9月14日・9月26日・10月9日・10月21日・11月2日・11月15日・11月27日・12月10日・12月22日の29日です。

2027年の月破大耗はいつですか?

2027年の月破大耗は、1月3日・1月16日・1月28日・2月10日・2月22日・3月7日・3月19日・3月31日・4月13日・4月25日・5月8日・5月20日・6月1日・6月14日・6月26日・7月9日・7月21日・8月2日・8月15日・8月27日・9月9日・9月21日・10月3日・10月16日・10月28日・11月10日・11月22日・12月4日・12月17日・12月29日の30日です。

月破大耗はどうやって決まるのですか?

二十四節気の節入りで区切った月(節月)の十二支と、向かい合う十二支の日が月破大耗です。寅の月(立春から)は申の日、卯の月は酉の日、辰の月は戌の日、巳の月は亥の日、午の月は子の日、未の月は丑の日、申の月は寅の日、酉の月は卯の日、戌の月は辰の日、亥の月は巳の日、子の月は午の日、丑の月は未の日です。

月破大耗の日に買い物をしてはいけないのですか?

出典の『欽定協紀辨方書』は、大耗の日に倉を直す・店を開く・契約や取引をする・お金を納める・倉を開ける・お金や品物を出すことを避けるとしています。買い物を控えるという説明はこれに沿ったものですが、日々の買い物まで含むかといった線引きは書かれていません。

月破大耗を打ち消す方法はありますか?

出典の『欽定協紀辨方書』は、天徳・月徳などの吉神が重なっても月破は避けるとしていて、打ち消す方法は書かれていません。対策は大事な用事の日をずらすことです。天赦日が月破大耗と重なることはありません。

月破大耗は気にしなくてもいいですか?

日本の市販の暦では同じ日が十二直の「破」として載り、訴訟や談判には良い日とされていて、中国の日取りほど重くは扱われてきませんでした。どこまで気にするかは人それぞれで、大きな契約や買い物だけ避けるという使い方もできます。

月破大耗の日に参拝してもいいですか?

原典は、月破の日でもお祀り(祭祀)・入学・入浴・病気の治療・掃除などは差し支えないとしています。ただし卯の月(3月上旬〜4月上旬)と酉の月(9月上旬〜10月上旬)は凶神が重なるため何事も避けるとされ、子・午・未・申の月は天徳・月徳などの吉神が重なる日に限られます。

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