年金生活者支援給付金は、年金の少ない人に年金とは別に上乗せされるお金です。2026年度(令和8年度)の基準額は月5,620円(年67,440円)で、国民年金の保険料を40年(480か月)納めた人が満額です。
65歳以上の人(老齢年金生活者支援給付金)が受け取れるのは、次の3つをすべて満たすときです。
- 65歳以上で、老齢基礎年金を受け取っている
- 世帯の全員が住民税非課税
- 前の年の年金収入とその他の所得の合計が826,500円以下(昭和31年4月1日以前生まれは824,100円以下)
合計が826,500円を超えて926,500円以下の人(昭和31年4月1日以前生まれは824,100円超924,100円以下)には、所得の逆転が起きないように、少し減らした補足的老齢年金生活者支援給付金が出ます。2026年10月分から2027年9月分までは、2025年の収入で判定します。
計算のしかた
月額は、次の2つの合計です(昭和31年4月2日以後生まれの場合)。
- 納めた月の分 = 5,620円 × 保険料を納めた月数 ÷ 480
- 免除の月の分 = 11,768円 × 全額・4分の3・半額免除の月数 ÷ 480(4分の1免除の月は5,884円)
11,768円は老齢基礎年金の満額(月額)の6分の1です。昭和31年4月1日以前生まれの人は11,734円・5,867円で計算します。それぞれ50銭未満は切り捨て、50銭以上は1円に切り上げます。
保険料を納めた月数ごとの早見表(免除なし)
| 納めた月数 | 給付金の月額 |
|---|---|
| 480か月(40年) | 5,620円 年67,440円 |
| 450か月(37年6か月) | 5,269円 年63,228円 |
| 420か月(35年) | 4,918円 年59,016円 |
| 400か月(33年4か月) | 4,683円 年56,196円 |
| 360か月(30年) | 4,215円 年50,580円 |
| 300か月(25年) | 3,513円 年42,156円 |
| 240か月(20年) | 2,810円 年33,720円 |
| 180か月(15年) | 2,108円 年25,296円 |
| 120か月(10年) | 1,405円 年16,860円 |
免除の期間がある場合
| 納めた月数 | 全額などの免除 | 4分の1免除 | 給付金の月額 |
|---|---|---|---|
| 240か月 | 60か月 | — | 4,281円 年51,372円 |
| 300か月 | 180か月 | — | 7,926円 年95,112円 |
| 360か月 | 120か月 | — | 7,157円 年85,884円 |
| 400か月 | — | 80か月 | 5,664円 年67,968円 |
| 0か月 | 480か月 | — | 11,768円 年141,216円 |
納付240か月・全額免除60か月で月4,281円になるのは、日本年金機構が示している計算例と同じです。免除の月が多い人ほど、年金は少なく給付金は多くなります。
補足的老齢年金生活者支援給付金(合計826,500円超〜926,500円)
納めた月の分に、調整支給率=(926,500円−年金収入とその他の所得の合計)÷10万円を掛けた額です。免除の月の分はつきません。
| 年金収入+その他の所得 | 調整支給率 | 月額(480か月納付) |
|---|---|---|
| 830,000円 | 0.965 | 5,423円 年65,076円 |
| 850,000円 | 0.765 | 4,299円 年51,588円 |
| 870,000円 | 0.565 | 3,175円 年38,100円 |
| 890,000円 | 0.365 | 2,051円 年24,612円 |
| 910,000円 | 0.165 | 927円 年11,124円 |
| 926,000円 | 0.005 | 28円 年336円 |
障害・遺族の年金生活者支援給付金
- 障害年金生活者支援給付金 — 障害基礎年金を受け取っていて、前の年の所得が4,918,000円+扶養親族の数×38万円以下。1級は月7,025円、2級は月5,620円
- 遺族年金生活者支援給付金 — 遺族基礎年金を受け取っていて、所得の条件は障害と同じ。月5,620円(2人以上の子が受け取る場合は人数で割った額)
障害年金・遺族年金そのものは、所得に含めません。
受け取るには請求が必要
新たに対象になった人には、毎年9月から日本年金機構の年金生活者支援給付金請求書(はがき型)が届きます。必要事項を書いて出すと、原則として請求した月の翌月分から支払われるので、届いたら早めに出してください。65歳になる人は、誕生日の前日以降に請求できます。
支払いは年金と同じ口座に、偶数月の中旬に前の2か月分です。たとえば10月分と11月分は12月中旬に振り込まれます。
日本年金機構や厚生労働省が、電話で家族構成や口座番号・暗証番号を聞いたり、手数料を求めたりすることはありません。給付金を名乗る電話は詐欺を疑ってください。
よくある質問
年金生活者支援給付金は月いくらですか?
2026年度の基準額は月5,620円(年67,440円)で、国民年金の保険料を480か月納めた人の額です。納めた月数が少ないと減り、免除の期間がある人は免除の月の分が加わります。
誰がもらえますか?
65歳以上で老齢基礎年金を受け取っていて、世帯の全員が住民税非課税、前の年の年金収入とその他の所得の合計が826,500円以下(昭和31年4月1日以前生まれは824,100円以下)の人です。926,500円以下までは、減額した補足的老齢年金生活者支援給付金が出ます。
遺族年金や障害年金は収入に含めますか?
含めません。障害年金・遺族年金などの非課税の収入は、判定に使う年金収入に入りません。
いつから受け取れますか?
請求書を出した月の翌月分からです。新たに対象になる人には毎年9月からはがき型の請求書が届きます。支払いは偶数月に、前の2か月分です。
納付240か月・全額免除60か月だといくらですか?
月4,281円です。5,620円×240÷480=2,810円と、11,768円×60÷480=1,471円の合計で、日本年金機構の計算例と同じです。
出典
- 日本年金機構「老齢(補足的老齢)年金生活者支援給付金の概要」
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/seido/sonota-kyufu/shienkyufukin/rourei.html - 日本年金機構「年金生活者支援給付金の金額はいくらですか。」
https://www.nenkin.go.jp/section/faq/jukyu/seido/sonota-kyufu/shienkyufukin/shikyuyouken/shikyuyouken03.html - 日本年金機構「障害年金生活者支援給付金の概要」
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/seido/sonota-kyufu/shienkyufukin/syougai.html - 日本年金機構「遺族年金生活者支援給付金の概要」
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/seido/sonota-kyufu/shienkyufukin/izoku.html - 日本年金機構「年金生活者支援給付金」
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/seido/sonota-kyufu/shienkyufukin/20190805.html